○ 2008年7月の国会だより

■ネジレ国会閉会

 6月21日、通常国会が閉会しました。現在の「ネジレ国会」では、野党が反対する法案は参議院を通りません。通すためには、与野党が歩み寄って「妥協案」を作るか、または与党が「3分の2ルール」で押し切るか、この二つしかありません。その二つが駆使された国会でした。

 終盤国会では「後期高齢者医療制度」が大きな争点になりました。そもそも75歳以上の「健康リスク」の高い人たちだけの保険を作ることに無理があるのではないでしょうか。そこへの「税金投入」を減らすのも、現実に逆行しています。野党は「1年後に廃止して元に戻す法案」を提出しましたが、参議院で可決された後、衆議院では「継続審議」になっています。

 民主党の最終目標は、

①現在バラバラになっている会社員・自営業者・公務員等の健康保険を「一元化」する。
②県単位に「広域化」する。

 というものです。高齢者だけを分ける発想は取っていません。


■政権交代

 これから、7月の「洞爺湖サミット」の後は「内閣改造」「臨時国会」「民主党の代表選挙」と続きます。それらを踏まえ、今年の秋から来年1月にかけて解散総選挙の可能性が高まるものと思われます。政権交代を賭けた大きな選挙になります。

現在の日本は、地域経済であれ、高齢者医療であれ、教育再生であれ、「問題解決力」が落ちていると言わざるを得ません。その根本原因は、明治維新以来の「中央集権体制」にあると思います。東京で全国一律の施策を作り補助金を出してやらせる仕組みが、「成熟社会」に合わなくなっているわけです。政府も地方分権をとなえ「道州制」を検討しています。しかし道州制は群雄割拠の風潮を生み、日本人の伝統的な政治感覚に馴染むのか疑問です。それよりは江戸時代に経験した300諸藩、つまり「基礎自治体」中心の分権のほうが、やりやすいのではないでしょうか。私たちは政権をとり、140年ぶりの「国と地方の作り変え」をやるべく、準備に取り掛かっているところです。

(7月1日 記)
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