○ 2008年8月の国会だより

■政治は今「小泉改革の後始末」に追われています。例えば後期高齢者医療制度の修正、さらにはタクシーの規制緩和の見直し。昔から政治の目標は「自由と平等のバランスをとる」ことでした。それが小泉さんの時代にあまりに「自由」に振れ過ぎました。今度は「平等」に重点を置いて、両者のバランスを回復する時だと思います。


■もう一つの大きな政治課題が「原油高騰」です。原油はここ数年で3倍にもなりました。一部にはバブルもありましょう。しかし基本的には石油の生産が頭打ちになった、つまり「石油ピーク」が来たからだとされています。石油生産はこの100年間、急成長を続けてきましたが、2005年をピークに下がり始まりました。一方、中国やインドを中心に需要は増え続けています。中長期的には原油の値段はさらに上がるのではないでしょうか。石油の使いすぎによる地球温暖化よりも、高くて使えなくなる心配の方が大きくなってきました。石油文明の次を模索する段階に入ったと思います。


■これらの「平等重視」「脱石油」という時代の大きな課題に対処する方法が「分散型の社会づくり」です。基礎自治体の独立性を高め、道路建設や学校教育、福祉など国内政治のほとんどの分野で独自の発想で施策を展開してもらう。食物についても地産地消を強め、自給率を高めていく。イメージとしては「江戸時代の300諸藩の復活」です。国は外交・防衛・財源を含めた全体調整・最低保障などの仕事に特化する。これは明治4年廃藩置県以来の発想の転換になります。


■8月1日には内閣改造が行われています。秋の臨時国会を経て、いよいよ解散・総選挙です。民主党は結党10年、政権交代に王手をかける所まで来ました。15年前の細川内閣で実現した小選挙区制度がじわじわ効いています。「宙に浮いた年金5000万件」や「後期高齢者問題」で失政を繰り返している自公政権です。政権交代を実現して140年ぶりに「国のかたちの作り変え」を実行する。それが民主党の責任であります。

(8月1日 記)      
2008.08.04 Mon l 吉田泉だより l top ▲