○ 2008年9月の国会だより

■福田総理辞任

 9月1日の夜、福田総理が突然辞意を表明しました。公明党との考え方の違い、自民党内の批判、太田農水相の事務所費問題などが原因のようですが、1ヶ月前に内閣改造をやったばかりです。それを途中で投げ出した格好になってしまいました。1年前の安倍さんに続く異常事態です。一言でいえば「政権交代前夜の過度的現象」だと思います。これで交代が一層近づきました。民主党は小沢代表の下、粛々と「成熟国家日本づくり」のマニフェストを作って横綱相撲を挑み、皆様の審判を仰ぎたいと思います。


■児童ポルノ禁止法

 総理退任を受け、臨時国会の日程も流動的になりましたが、9月下旬には召集と思われます。そこでの大きな争点は、多国籍軍への給油サービス、後期高齢者医療制度、高騰する石油、消えた年金記録などになります。
 私の担当分野では、今年の初めから「児童ポルノ禁止法の改正」が大きな課題になっています。与党は現行法の骨格を変えないまま、児童ポルノの「単純所持」を禁止する案を発表しました。つまり持っているだけで罰せられるようにしようというものです。これに対し民主党は、もっと根本から見直す案を作りました。一般にポルノとはわいせつなヌードであり、この法律はそういう風俗犯罪を取り締まるためのものと思われがちですが、実はそうではありません。あくまで特定の児童(18才未満の男女)を性的搾取・性的虐待から保護するための法律です。ですからポルノというまぎらわしい言葉はやめ、例えば「児童性行為等姿態描写物」のような厳密な言葉に代えようと考えました。また所持しているだけで逮捕となると捜査能力、遡及、冤罪、財産権などいろいろな問題が出てきます。やはり新規の取得という動作を処罰する方がよいのではないでしょうか。いずれにしろ今のところ与野党の発想の差は大きいのですが、11月を目処に修正協議を成立させようとの機運があります。政治の知恵の出し所だと思います。

(9月2日 記)
2008.09.06 Sat l 吉田泉だより l top ▲