○ 2008年11月の国会だより

■米大統領選:新自由主義よ、さようなら

 11月4日、オバマ氏(47才)が米国の新大統領に当選しました。共和党から民主党へ、8年ぶりの政権交代です。テレビには、アフリカのケニアに住む祖母や、インドネシアの同級生などが映っていました。新大統領の人生の幅を感じました。
 米国民は8年間のブッシュ政権からのチェンジを求めたわけですが、長い目で見れば30年間続いた新自由主義の政治に別れを告げたと言えます。大戦後の最初の30年間は経済成長・福祉国家、言わば「大きな政府」の時代でした。日本で言えば田中角さんに象徴される政治です。それが石油ショックを経て、次の30年間は「小さな政府」の時代に変わりました。1979年にサッチャー首相、1980年にレーガン大統領が誕生し、平等より自由競争、分配より生産が重視されました。日本でも中曽根首相から始まり、小泉・竹中時代でピークを迎えた新自由主義の考え方です。それが今、世界的な金融危機とともに幕を閉じようとしています。これからの30年は行過ぎた規制緩和や富の集中を見直し、社会のセイフティネットを張りなおす時代になろうとしているのだと思います。


■解散総選挙:先延ばしでも大勢は変わらない

 9月24日に就任した麻生総理は、最初は11月2日投票、次には11月30日投票という早期の解散総選挙を考えていたようです。私なども10月初めに事務所を開いて準備を始めましたが、金融危機を理由に先送りになりました。その後経済対策が発表されましたが、目玉は一人1万5千円の給付金とのこと。所得制限を付けるかどうか閣内でもめているようですが、政治の方向性が感じられない下策のように思います。セイフティネットを張り直すという意思が感じられません。解散が少々先送りされても、米国で示された時代の大きな流れに余り影響は無いと思っています。

(11月5日 記)
2008.11.13 Thu l 吉田泉だより l top ▲