○ 2009年2月の国会だより

■経済対策:定額給付金より公共投資を!

製造業への派遣労働者は、3月末までに「40万人」(全体の4割)が失業する。業界団体は1月末にそう発表しました。政府の見通しは「8万5千人」だったのですから、急激な悪化です。それに対し、政府は2度の補正および来年度予算による「75兆円の経済対策」を提案しました。もっともこの内63兆円は信用保証の拡大などの金融措置。税金を直接使って行う財政措置いわゆる「真水」の部分は12兆円です。日本の経済規模は500兆円ですから、約2%に当たります。放っておけばマイナス成長になってしまうところを、この12兆円でトントンにしようという考えです。

問題はその中身です。目玉の政策は、ご存知の「定額給付金」2兆円。国民の75%が今も評価していませんが、国会では多数決で採択されました。今度は地方自治体に議論の舞台が移ります。配り方を自治体に任せているからです。大阪府知事は「年収400万円以上の人には配らない」と発言しました。まだまだ波乱含みです。最初にボタンの掛け違いをしてしまうと、後が大変です。

本来景気対策の柱は、建設国債による公共投資の筈です。ところが来年度予算はまたもや対前年比5%の減少です。不足感があります。財政法でも「赤字国債はノー、建設国債はイエス」と決められています。緊急時には公共投資への正当な評価が必要です。


■海賊対策:国際常識を持とう!

ソマリアの海賊に取られた身代金は、100億円を超えたとのことです。各国は海軍を派遣しました。わが国では海上保安庁の仕事ではないか、との議論もあります。しかし沿岸警備ならともかく、遠洋で各国と協力して護衛活動をしようという時、それでは足並みが揃いません。早急に新法を作り、きちんとした形で海上自衛隊を出す時だと思います。その上で近隣諸国による取締りへの援助、ソマリア自体の再建も考えることになります。

(2月3日 記)
2009.02.18 Wed l 吉田泉だより l top ▲