■鳩山新代表選出:裁判の行方もご注目を!

 小沢代表辞任を受け、民主党は5月16日、両院議員総会で鳩山新代表を選出、小沢代表代行・岡田幹事長をはじめ新役員も決まりました。挙党一致の人事になり、よかったと思います。直後の世論調査でも鳩山代表は麻生総理を上回る期待を集めました。反転攻勢の始まりです。
 今回の交代のきっかけは、西松建設献金事件でした。そちらの方はまだ裁判が始まらず、決着が付いておりません。解散を目前にした時点での代表秘書逮捕・起訴については、平成の「帝人事件」ではないか、との指摘もあります(中西輝政京大教授)。昭和9年に起きたこの贈収賄事件は、時の斉藤実内閣を倒し、政党政治崩壊の大きな要因となりました。ところがその後、事件は検察のでっちあげだったことが判明、全員無罪となったのです。しかし時すでに遅し。軍部が政治の主導権を握り戦争に突入していきました。日本の検察は、世界でも例外的に、行政府(法務省)に属しています。時の政府の意向に左右されぬよう、また熱心なあまり「青年将校化」せぬよう、よく見守る必要があります。


■引きこもり:自立社会の落とし穴!

 私が担当している青少年問題特別委員会に「青少年総合対策推進法」が提出されようとしています。全国に60万人いるとされるニート・引きこもりの若い人たちのため、各地に相談窓口をつくろうというものです。その必要性は大変大きいと思いますが、問題はなぜこんなに多くの人が家に引きこもってしまうのか、その理由の解明です。
 日本精神衛生学会の高塚雄介理事長は、「引きこもりは自立社会の落とし穴」と指摘しています。50年前までは協調型だった日本社会ですが、この30年、自立が重んじられるようになってきました。しかし自己決定・自己主張・自己責任という自立の価値観についていけない人もいる。そうかといって協調型にも戻れない。その間に引きこもりという落とし穴があるというものです。卓見だと思います。鳩山代表の言う友愛社会も、自立型社会の見直しにつながるものではないでしょうか。
(5月29日 記)
2009.06.05 Fri l 吉田泉だより l top ▲