■ 原発工程表:今年の冬を目途に「収束実現」へ!

東日本大震災から50日余りが経ちました。
不自由な避難生活に耐えておられる方々、懸命の復旧・救助・支援活動に携わっておられる方々、
そして遠くから声援を送って下さる方々等、多くの方々に心から敬意を表します。
私は福島市にある「政府連絡室」の室長としての仕事を続けています。
そんな中、4月17日に東京電力は第一原発に関する「工程表」を発表しました。
「収束までに6~9カ月かかる」とのことですが、この実行がすべての大前提です。
国を挙げて応援していきます。
また4月22日、政府は「今後1年間の推定・積算・放射線量」の値をベースに、
新しく「避難」「計画避難」「緊急準備」の三つの区域を指定しました。
原発が収束する予定の今年の冬まで、この体制で進むことになります。
年間20ミリシーベルトを大きく下回ったいわき市は、この区域からは外れました。




■ 放射線の発がんリスク:喫煙との比較も必要では!

4月24日、国立がん研究センターは、
「広島長崎チェルノブイリ」の追跡調査と「生活習慣」に関する疫学調査を比較し、
「100ミリシーベルトの発がんリスクは受動喫煙並み」「1000ミリシーベルトは
喫煙や毎日2合以上の飲酒並み」等の結果を公表しました。
政府は「緊急時における国際放射線防護学会の基準:20ミリ~100ミリ(年間)」の中で
一番厳しい20ミリを今回の計画避難の基準にしていますが、
それは喫煙のリスクと比べても大変に余裕を持った基準だということがわかります。
ましてそれらの指定から外れたいわき市や福島市、郡山市のような「無指定区域」では、
ごく普通の生活をし、喫煙や飲酒を控え目にし、過剰な心配でストレスをためない方が健康的です。
そんな中、「無指定区域」における学校の校庭の線量基準が発表されました。
そうすると今度は、「土は大丈夫か、プールの水はどうか」ということになってしまいました。
そのストレスの方が健康リスクを高めるのではないでしょうか。
(5月2日)


2011.05.09 Mon l 吉田泉だより l top ▲