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■ IAEA報告書:最善のアプローチとの評価も!

6月1日、国際原子力委員会(IAEA)は今回の原発の事故調査を終え、
報告書(暫定的要旨)を発表しました。

① 津波の危険性を過小評価していたこと、
② 保安院や原子力安全委員会等の独立性と役割をはっきりさせること、
③ 水素爆発の危険性の低減に取り組むこと、等の尤もな指摘と並んで、
④ 非常に困難な現場でのスタッフの献身的な対応は模範的であり、
  安全を確保する上で最善のアプローチとなったこと、
⑤ 避難指示などの政府の対応は見事であり、よく組織化されていたこと、
⑥ 工程表は重要であり、より広範なものにしていくべきこと、等が記載されています。

事故の後、数日間も公表せず避難指示も出さなかったチェルノブイリの時と比べ、
今回のフクシマでの対応や結果がそれなりに評価されていると言っていいと思います。
この報告書は今月20日から開かれるIAEA閣僚級会合に出されることになっています。


■ 内閣不信任案:再度の菅鳩会談で早く統一見解を!

そんな中、6月1日夕方に野党が内閣不信任案を出して来ました。
「全力で復旧復興に取り組んでいる真最中に総理を変えてどうするの?
少なくとも工程表を実行して原発を収束させるまでは、現総理の下で結束してやってもらいたい!」
これが福島県民大半の気持ちだったと思います。
幸い菅鳩会談の合意書により、寸でのところで党内がまとまり、不信任案は否決されました。
しかし今度はこの合意書の解釈を巡って争いが続いています。
早いところ菅鳩両人が改めて会談をし、統一見解を出し、
第二次補正予算さらには当初予算を執行するための特例公債法成立のための道筋を作らねばなりません。
なお、吉田泉は3月12日以来、福島・政府連絡対策室長の任務に着いていますが、
6月4日からは仙台に置かれている現地対策本部の本部長代行も兼ねることとなりました。
一層の精進に勤める所存です。
(6月5日 記)

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