■ 民主党大敗:野党再編を探る時!
7月21日、多くの方にお世話になった参議院選挙で、
民主党は改選議席44を17に減らし、再び大敗を喫しました。
その結果、衆参合計の国会議員数を見ると、
自民党の410に対してその3割程度の116になってしまいました。
続いて維新62、みんな36、共産19、生活9、社民5という状況です(公明は51)。
自民党一強時代の到来と新聞は書いています。
海江田代表は「引くも地獄、進むも地獄」としながらも続投を表明、
「次の統一地方選までに党の立て直しに全力で取り組む」としました。
ここまで来ると党の立て直しの方法は「野党再編」しかないように思います。
比例代表の得票数を見ても、自民党34%に対し、
民主・維新・みんなを合わせれば34%とほぼ並びます。
勿論簡単ではありません。
誰を軸に、どういう切り口で、まとめるのか、
これから1年ほど、大きな政局が展開されることになると思います。
■ リベラル保守勢力:二大政党の一翼に!
少数野党ならともかく、政権を目指す政党は、理想を追いすぎず、左右に偏らない姿勢が必要です。
それがなければ国民の信頼は得られません。
それが民主党政権の反省の一つでした。
いわば「リベラル保守」的な政党が必要と思います。
リベラルとは、単なる自由主義ではなく、
かってのヨーロッパ宗教戦争時代に唱えられた寛容主義です。
人をののしることを是としない態度です。
そして保守とは、急進ではなく一歩ずつ歩む漸進主義のことです。
これこそ成熟時代に入った日本にふさわしい政治哲学かと思います。
小選挙区が続く以上、政権交代の可能性は常にあります。
安倍政権は特に経済分野で極めてリスクの高い、急進的な路線に舵を切りました。
2年でインフレ2%が目標です。
それがもし実現したら、国民の生活苦、
そして金利支払い増加による財政の悪化などが懸念されます。
その時、リベラル保守であって健全財政重視のもう一つの勢力が、
世の中から望まれることになると思います。
(8月5日)