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■ 中高一貫校:双葉郡の高校生を絶やさないために!

10月13日、県立双葉高校の創立90周年式典と

「本校の将来像について」のパネルディスカッションが、

いわき明星大学で開かれました。

双葉郡には全部で5つの高校がありますが、

いずれも郡外での授業を余儀なくされ、生徒の数は減少し、

例えば双葉高の1年生はわずか14名という状況になってしまいました。

「高校生なくして双葉の復興はない。双葉郡から高校生を絶やすまい」との関係者の熱い想いの下、

「双葉郡教育復興に関する協議会」が作られたのは、昨年の12月でした。

双葉8カ町村の教育長、県、国が参加し、8回にわたる議論の末に出された結論が

「郡内に県立中高一貫校を15年度(1年半後)に開校する。

既存の5高は在校生が卒業した後に休校にする。」というものでした。

いわばインパクトのある一貫校の新設でこの緊急事態をしのぎながら、

復興や地域づくりのための人材を育成し、

将来5校が復活を果たした時には一貫校から5校に再びバトンタッチする、という趣旨と思います。

パネルディスカッションでは、現役生徒3人と卒業生6人から様々な意見が出されました。

「90年の伝統ある双葉高を休学させるべきではない。

単独で再建すべきだ」「単独では難しい。しかし学校は建物を作るだけでは成り立たない。

90年続いた質実剛健の校訓を引き継いでもらいたい」「双葉郡内では生徒が集まらない。

郡外の方がよい」「エネルギー分野の専門家を育てたい。

強い野球部の伝統も維持したい」「1万7千人の卒業生とのつながりを活用し、

映画や演劇なども授業に取り入れたい」「現場によく説明し、現場の声を聞いてもらいたい」。

90年の重みを感じるパネルでした。

最後に卒業生から「OB・OGは何でも協力します」との発言が出た時は感動しました。

休校は苦渋の選択です。

しかし双葉郡に高校生がいなくなってしまうことは、
  
もっと大変です。大きなコンセンサスを目指したいものです。

(10月15日)
2013.10.17 Thu l 吉田泉だより l top ▲