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■ 大震災から4年:一歩一歩、着実に、前へ前へ!
多くの方の人生が変わってしまったあの日から4年が経ちました。様々な課題を抱えながらも、関係者のご尽力により、福島の復旧・復興は一歩一歩進んできたと思います。漫画家であり廃炉作業員でもある竜田一人氏の「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記」(講談社)のように、現場の正確な状況を発信しようという本も出版されたところです。これらにより福島の偏ったイメージが正されていくことを期待します。また復興にまつわる独りよがりな自慢話も段々と修正されていくことでしょう。
4年たって予想以上に大変だったのは、①まずは第一発電所の汚染水対策です。この3月にも浄化完了と予定されていましたが、そうは行きませんでした。ただ遮水壁を初め対策の全体計画は決まっていますから、実行あるのみ。あと少しで見通しが立つと思います。
②もうひとつは双葉郡の方々の避難解除後の帰還のスピードです。いま帰還率は川内村で6割、広野町で3割4分。広野の方からは「お年寄りは早く帰りたがっているが、避難先で始めた仕事や学校が一区切りつくまでは戻れない。家族バラバラになるわけにはいかない」というお話を聞きました。4年という年月の重みを感じます。
③さらには、避難自治体の役場職員のストレスの大きさです。住民からの要望に全力で対応しながら、時には怒鳴られてしまう、一方で自分も避難者、さぞかしメンタル的に辛いだろうとは思っていましたが、調査によると2割の方に鬱の症状が出ているとのこと。浜の復興の主役を担う彼らの健康問題は、もっと注意せねばなりません。
一方、復興のベースキャンプ・いわき市では、地価上昇が全国一になりました。昨秋から市街化調整区域の一部で住宅建設が認められるようになったので、抑制効果が期待されます。
(3月28日 記)
2015.03.31 Tue l 吉田泉だより l top ▲