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■ マイナス金利:アベノミクスから脱却の時!
2月16日、日本の金融政策史上初めての「マイナス金利政策」が始まりました。「お金を預けると金利が付く」のではなく「逆に金利を取られる」という、今までの社会常識が通用しない状況になりつつあります。既に預金を引き出して百貨店の友の会に加入したり、金庫を買って現金で持つ等の動きが出ているようです。
この異例の政策を決めた1月末の日銀政策決定会合では、当然ながら賛成5人・反対4人という激しい対立があったとのことです。反対派の理由は四つでした。まず①必要性:経済や物価の基調は悪化していないのだから、追加緩和をする必要がない。次には②効果:借入金利の低下は限られるので、設備投資を増加させる効果が低い。更には③副作用:金融機関の収益を悪化させるので、金融システムの潜在的な不安定性を高める。そして④印象:ここまでやるのかという悲観的な印象を市場に与えてしまう。
すべて尤もだと思います。企業が投資に踏み切らないのは、人口減少などで国内市場の成長が見込めないためで、金利が高かったからではありません。政府は潜在成長力を高める政策に地道に取り組むとともに、人口増加時代に作った財政や社会保障制度の改革を成し遂げ、低成長でも持続可能な制度を構築すべきだと、エコノミスト河野龍太郎氏も言っています。
そもそもアベノミクスの超金融緩和政策は人口が増加している米国でのクルーグマン博士の発想でしたが、彼自身もすでに修正の発言をしています。アベノミクスはカンフル剤を通り越して、劇薬になりつつあるのではないでしょうか。時代の変化を見極め、軌道修正を迫る、そこに野党の役割があると思います。

■ 民維合流:信頼される安全保障観の確立を!
2月26日、民主党と維新の会は「合流して3月中に新党結成を目指す」ことで合意しました。政治の状況を見れば当然のことと思います。しかしアンケートによればこの新党に期待する人は3割に留まり、6割の人が期待せずとのことです。足りないのは信頼される安全保障観ではないでしょうか。それを確立してこそ、政権交代可能な野党再編に繋がると思います。
(2月29日 記)
2016.03.19 Sat l 吉田泉だより l top ▲