20130115_ph.jpg

■ 民主党の代表選挙:路線について活発な議論を!
今年の夏は大きな出来事が相次ぎました。英国のEU離脱決定バングラディッシュ等でのテロ、尖閣海域には240隻の中国船、そして天皇陛下の生前退位メッセージ。こういう変化の時こそ、二大政党が競い合い、良いアイデアを出し合うべきですが、現実は相変わらず一強多弱の状態が続いています。7月10日の参院選でも、福島県では共産党の応援を受け増子さんが接戦を制しましたが、全国的には民進党は伸び悩み、党勢回復には至りませんでした。
そんな中、9月の前半には代表選が行われます。今のところ、執行部に近い中から蓮ホウ氏、距離を置く側から前原誠司氏が立候補を表明しました。この二人を中心に低迷を打破するため、路線についての活発な議論が期待されるところです。
論点の一つは共産党との関係です。このところ共産党も少しずつ変わってきたように思いますが、20世紀を「革命と戦争の世紀」にしたという面を持つ共産主義を長らく奉じてきた政党です。現実的な政権準備政党になるのか、あくまで抵抗政党でいくのかが、分岐点です。前原氏は「皇室・自衛隊・日米安保・消費税の4つで政策が一致しないといけない」と述べ、共産党の方針転換が望ましいとの考えを示しました。
二つ目はアベノミクスです。超金融緩和を実行して既に3年。効果よりも副作用が心配される現状です。前原氏は「無責任な社会実験だ。見直さないと国民生活を破滅に導く」と批判しました。
もう一つは外交・安保政策です。尖閣海域の240隻や戦闘機の異常接近等の中国の脅威に対ししっかりと対処することが政権準備政党には求められます。前原氏は「安保法制について米国と議論する中で現実的な対応を取る」と柔軟な姿勢を示しました。
新代表には「低迷を突破するイメージ刷新力」と「やがて政権を担うための国民からの信頼感」の両方が求められています。民進党再生のための議論をよく見て参りたいと思います。(8月30日)
2016.08.31 Wed l 吉田泉だより l top ▲