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■ 民進党:中期戦略は「右向け右」!
9月15日、民進党の新代表に蓮ホウ氏が選出されました。その直後の新潟県知事選では野党系無所属候補が当選、しかしその
後に東京・福岡の二か所で行われた衆議院補欠選では民進公認候補が落選、党勢回復は未だしとの印象になりました。
10月3日、日本経済新聞は「民進は全体、右向け右・・・9・6・3が政権への道」という論説記事を載せました。大変示唆に富む内容と思うので、概略をご紹介します。
① 民進は蓮ホウ体制下でも共産との連携を続けていくようだ。こうして今「自公VS民共」という「新しい55年体制」が出来かかっている。問題はその結果一番の票田である「中間的な無党派」が行き場に困っていることだ。本来は左の民共連携ではなく、右に動いて、弱い自民党支持であるリベラル保守を取りに行くのが民進にとっての正攻法である筈。
② 7月の参院選1人区で共産等と選挙協力した民進は11勝した。しかし青森も岩手も福島も新潟も長野も、もともと自民が分裂したところ。保守票の一部が野党と組めば強いということだ。
③ 「民進の小選挙区・一人区勝利の黄金律」は「9:6:3」だ。つまり民進支持者(10%)の9割、無党派(30%)の6割、自民支持者(40%)の3割を獲得して初めて(合計39%になり)当選ラインに届く。共産が候補者の擁立を見送れば民進の援軍になることは確かだ。しかし民共連携の形をはっきりさせると「9:6:3」の中の保守票の3が逃げていく。先の参院選で西日本の一人区が総崩れだったのはそのせいだ。民共連携は戦術論しては正しくても中期戦略としては失敗だ。それは55年体制への逆戻りだ。
④ 日本の保守主義の本流は伊藤博文→原敬→西園寺公望→牧野伸顕→吉田茂→池田勇人→大平正芳→宏池会だが、今この勢力がすっぽり抜け落ちている。民進が信頼を回復して再び政権を担いたいならば、それには「全体、右向け右」である。
(10月31日)
2016.11.09 Wed l 吉田泉だより l top ▲