国会だより(2006年1月)

● 国家の品格

 今年の元日の新聞では、藤原正彦氏の
「国家の品格」という本が大きく取り上げられていました。
社会の荒廃を乗り越え、国としての品格を取り戻すために、
武士道精神を復活させようというものです。

武士道精神とは、一言で言うと「弱きを助け、強きを挫く」こと。
昨今の弱肉強食的な競争原理主義とは、たいへん対照的な考え方です。
そして品格ある国家の指標として、
「独立不羈・高い道徳・美しい田園・天才の輩出」の四つを挙げています。
経済大国になった日本の次の目標がここにある、と
深く共感した次第です。
● 二つの課題
 さて今年の国の課題を二つ挙げるなら、
ひとつは昨年から始まった「人口減少時代への対応」です。

国の人口は長い目で見ると増えたり減ったりするものですから、
無闇に心配しなくてもよいと思います。
しかしその変化に対応するとともに、
将来の人口増のため新文明をつくっていく気概が必要です。
その時に武士道精神が役立つのではないでしょうか。

もうひとつは、「お隣の中国との関係」です。
中国は経済力と軍事力が毎年二桁の率で伸びている国です。
10年後にはアメリカを実質的な経済力で追い抜き、
20年後には軍事力でも追い抜くとの見方があります。
ちょうど東シナ海では、日中間のガス田開発紛争が本格化しつつあります。
衝突を避けながら、抑止力を効かして、取るべきものを取る。
言わば、戦わずして勝つための最初の試金石がそこにあります。


● 耐震強度偽装事件
 昨年秋に発覚した耐震強度偽装事件は、大変悪質です。
膿を出し切るとともに、根本的な制度の見直しが必要だと思います。

今のところ役所の建築確認を
もっと厳格にすべきとの意見が多いようですが、
一級建築士は医者や弁護士とならぶ国家資格です。
その独立性と権威と責任をもっと高める、
役所よりも建築士による二次チェック体制を作る、
また保険への加入を義務付ける、
それがより根本的な方向ではないでしょうか。

(1月3日 記)

2006.01.03 Tue l 吉田泉だより l COM(0) TB(0) l top ▲

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