
■ 民主党:「生活者の党」の原点から再スタート!
2月24日、総選挙後初めての民主党大会が開かれました。
「生活者の立場に立ち、既得権と闘っていく。弱い立場に置かれた人々とともに歩み、
共生社会をつくる」という結党以来の考え方が、
新綱領として再確認されたところです。
私達は仕事と生活の二つの面を持っており、両方とも大切ですが、
民主党は個別の業界の利害を超えた国民生活全体の利害を優先します。
また市場で自由に競争することは経済活動の基本ですが、
そこから外れた人を助けることこそ政治の仕事であるという認識です。
格差の拡大という今の流れを見れば、その必要性はますます増えつつあると思います。
党内の政策決定システム、政治主導のあり方、
マニフェストなどの3年間の反省点をよく踏まえながら、政党として出直してまいります。
日本国が目指すべきグランドデザインも提示しなければならないと思います。
■ アベノミックス:インフレで給料は?国債金利は?
2月27日、補正予算が成立、28日には施政方針演説が行われ、
2%のインフレを目指す安倍内閣の経済政策がスタートしました。
いわゆる「アベノミックス」(財政出動・金融緩和・成長戦略の三本の矢)です。
すでに一本目の財政政策と二本目の金融政策は20年にわたって目一杯放たれてきた、
と私は思います。
国・地方の借金残高1000兆円とゼロ金利がその結果です。
これ以上矢を放ってどれだけの効果があるのか、確証はありません。
又もしインフレになった場合は、それ見合いで給料も上がらないと生活は苦しくなります。
更には国債の支払金利が増える以上に税収が増えないと国の財政運営は極めて困難になります。
国債金利が急騰するようなら財政破綻、いわば第二の大震災です。
そういうリスクを抱えながらの実験が始まりました。よくウォッチして参ります。
(3月6日 記)